「太一には夢があったでしょ?あたしは太一の荷物になりたくなかったの。あたしのせいで、せっかく見つけた夢を諦めて欲しくなかった。」

「だからって、何で何も言わねぇで出てったんだよ!!」

「太一に言ったらどうしてた!?学校辞めて働いてた!?そんなのイヤだもん!!あたしは太一の荷物じゃイヤなの!!だから出てった。」

「純、お前今まで何してた?どこで生活してた!?」

「太一に関係ないじゃん!!」

「関係なくねぇよ!!俺が今までどんだけお前の事心配してたか分かるか!?お前がいなくなってから、俺がどんな気持ちでいたかわかんのかよ!!」



泣きたくもないのに涙が出てきた。



純は俺を忘れたのか?



「太一…。ごめん。あたし何かの為に泣かないで…。」

「お前の為じゃなかったら泣かねぇよ。俺は忘れらんねぇんだよ…。まだ純が好きだ。」