「太一どうしたの?」



一華が俺の顔をのぞき込む。



俺は言葉が出ない。



一華は…



俺の…



「一華!!1人で先に行っちゃダ…メ…で…しょ…。」



純…。



「純!!」

「太一…。」



一華は不思議そうに俺たちを見つめてる。



見つけた。



やっと見つけた。



「なぁチビ、腹減ってね?」

「減った~♪」

「俺が美味いの食わせてやるから中に入れ♪ママと一緒に…。」



俺がそう言うと一華は純の手を引っ張って店の中に入って行った。



「拓、わりぃんだけどちょっと開店遅らせていいか?」

「純ちゃん…。あ、あぁ!!俺買い物してくるわ!!」



拓は気を利かせて外に出てった。



きっと行くのは春輝さんとこだろう。