何処を探しても純は見つからない…。



もうバイトの時間だ。



俺は春輝さんに電話をかけた。



「イチ?どうした?」

「純が怒ってどっか行っちゃったから探してんだけど見つかんない…。だからバイト遅れます!!」

「純ちゃんならここにいるケド!?」

「えぇぇぇぇ!!」



俺は春輝さんと電話を切った後、走って店へ向かった。



「純!!」

「ちっ…」



純は不機嫌そうに俺を見る。



「純、ごめん!!」

「うるせぇよ。バイトしろよ…。春輝さん、おかわり♪」



何で飲んでんの!?



まだ開店前…。



「イチ、純ちゃん超荒れてんだけど何かしたの!?」



俺は拓と春輝さんに事情を話した。



「災難だな…」



そうだよ…。



純は俺のバイトが始まってからも飲み続けてた。