「おはよ~ございまぁす」



俺はいつも通り店の中に入った。



「イチか!!純ちゃんも一緒だったの!?」

「ご無沙汰してます♪」

「あれ?拓は!?」

「拓ね…」



春輝さんが呆れた顔してる。



「よぅイチ♪」

「拓!?制服…」

「俺は辞めない!!」


拓は店の制服を着て裏から出てきた。



「だってさ…。イチは?どうする?」

「もちろん辞めない!!いいの!?」

「あぁ。大和に聞いたら22時までならOKだってさ♪」

「マジで!?じゃあ俺も…。って純とデート中だった♪」



俺は今最高に嬉しい。



拓と春輝さんとこの店でまた働けると思うと。



「お前は9月からでいいよ。明日誕生日だろ?」

「拓から聞いたの!?じゃあ9月からまた来る!!」

「おぅ♪よろしく♪って事でコレ。今までの給料。」

「マジ!?こんなに!?」

「あぁ。頑張ったからな♪」



俺は初めて自分で働いた金を手にした。



何とも言えない感じだ…