「うぎゃあああああああああ!」

いた...いました...いましたよ...


「なんだよ!テメーは!!!また、倒れたから、運んで来てやったんだよ!」

「あ...有り難う御座いますねぇ...」

今回ばかりはね...この人に、感謝致します...あれ?

でも、この人が追っかけてこなかったら、倒れなかったよ?あたし。

いや、あたしが逃げたから、ダメだったのか...


ちっ!!!


「テメ-、礼言えるんじゃねぇか!」

は?あたしが、言えないとでも?

「お前、さっき...いや、なんでもねぇ。」

さっき...なんだ?気になりますよ!

「なんですか??」

もう、喋る事もないだろうし、最後に、聞いておきたいな。

「ごめん、言う事忘れた。特にたいした事ねぇ事だった。」

たいした事ない事だったんなら、いっか。

「じゃあ、今までの事は、お互い水に流しましょう。では、本当に有り難う御座いました。」

「おう。」

え、なんか。カップル?ってやつの、別れみたいじゃん。

全然っ、悲しくないですけど


あ、名前聞いてなかったな。

ま、もう関わる事ないし、いいですよね。