数日後。 突然蓮があたしたちの前に顔を出した。 「…よぅ」 気まずそうに立つ蓮。 あたしと遼はびっくりして蓮を見つめた。 「心配かけて…ごめん」 そう言って頭を下げる蓮。 「帰ってきたのか?」 恐る恐る問いかける遼。 蓮は下を向いたまま、横に首を振った。 「ちょっと逃げ出してきただけなんだ」 そう言う蓮を見て、遼が口を開いた。 「どういうことだよ」 「実はな…」