Side満月
 
 気がつくと保健室のベットの上

 頭がズキズキしてめまいがする

 「大丈夫か?」

 いきなり話しかけてきたのは佐々木涼

 「なんであんたがここにいるの?」

 「俺がお前を保健室に運んでやったんだよ」

 「それはどうも」

 「脳震盪だと、しばらく安静にすれだってさ
  保健の先生会議だから様子見とくように頼まれたの」

 「あっそ。じゃあ私今日早退するわ」

 「なら送る」

 「1人で帰れる」

 「怪我人は黙って言うこと聞く!」

 「わかったわよ」