翔は小さくため息をつくと、神谷翔の方へと駆け出した。

「『覚悟しやがれ!!』」

ホウキの柄の部分が腹部にヒットする。

神谷翔はそのままゆっくりと崩れ落ちた。


翔はニヤリと笑った。

『ありがとな、優衣―――』

私の身体から何かが抜けていく感覚がした。

そこで私の意識も途切れた。