知ってる事と言えば…


バイクが好き
海辺のあの場所がお気に入りで
優しいキスをしてくれる。




それだけ…………。








なんだか寂しい気持ちになり
繋がれてる手を離さないまま
慎吾クンの腕に絡み付いた。





慎吾クンは何も言わずに
わたしの髪の毛に唇をつけた。




「今から家に来る?」



頭の上から聞こえてきた声に
小さく頷いた。




光汰の家から
数分歩いた高台に
慎吾クンのお家があった。


すごく立派な大きなお家で
聞いたら
お父さんは県警の白バイ隊 指導係
お母さんはお花と着付けの先生って…。