わたしはこの時の空を
忘れないだろうな…。


夏の真っ青なソラで
絵に描いたような雲。



隣には慎吾クンがいて…
わたしを包みこむように
抱き締めてくれてる…。




「………テスト終わったら
蘭の家から 帰る予定だから…」

勝手に不安になるわたしを
見放さずに
側に居てくれる。


「…うん。もう大丈夫。」


「それと…。
オヤジにも……。今度 一緒に
飯食おうって言っといた。」


お、お父さんに!?
何だか緊張するよ…。

真弓さんみたいに…
気さくな人だといいけど
もし…気に入られなかったら?


「なんか…一人で考えてる
みたいだけどww
気にする事ねぇから」