「何も心配する事なんてない。
俺には子供も居ないし
蘭の元に戻る事もない…。
絢佳の側にいるから。
早く風邪治せ…」


「んっ……ふぁっ…………
慎吾……クン…………ね…つ…
うつ…るぅ…んっ………」




俺に移して治せばいい。
息苦しそうにしていたが
合わせた唇を離さなかった…。


ぐったりと目を瞑った絢佳は
また眠りに入っていった…。