「慎吾…クン…
わたし…慎吾クン…と…
別れたく…ない…よ…」


息を切らしながら
途切れそうな声で絢佳が言った。

目を瞑ると大粒の涙が
目から零れる…。


「絢佳…」
力ない身体をギュッと抱き締めると
ペットボトルの水を
自分の口に含ませて
絢佳に飲まさせた…。