入ってきた由香子は
その写真を眺めている。

「懐かしいって思った?」

「…あぁ…」

「わたしこの頃が一番幸せだった。」


そう言い ベットの上に座った。

「でも 彼氏が見たら良い気にはならねぇだろ
外せよ。」

ポケットからタバコを取り出し火を付ける。


「彼氏??そんなの…いないわよ!!!!」



少し怒鳴ったように聞こえて
由香子の方を見たら
眉間に皺を寄せて まっすぐに俺を見ている。