〜絢佳side〜

手首を掴まれて無理矢理された
キスだったけど 槙吾クンと同じキスだった。
優しくて 甘いキス…。

その時…
槙吾クンの声がしたんだ。
きっと彼にも聞こえたんだと思う。

そのキスを不思議に思って
彼の顔を見たら…
辛いのに笑顔で こう言ったの。


「絢佳をこんな風に
怖がらせるつもりは無かったんだ。
本気でーーーーー愛してたからーー。
でも、結果 泣かせちゃったな。
絢佳…ゴメン……。
ーーーーーーー…。幸せになれよ…。」


そして彼からわたしを押して離してくれたの。


だから…わたしは大丈夫…。
怖かったけど、彼の辛さに比べたら
この跡も…なんてことないよっ!!!



それより…
「心配かけちゃって…ごめんなさい。」