学校に行く道をゆっくりと進む。
雪が降るんじゃ無いかって程、風が冷たい。
「よく学校に来れるよね。」
「汚らわしい。」
「早く死ねばいいのに。」
背後からこんな言葉を言われる。
私にわざと聞こえる様に喋ってるのか、ただ単細胞だからヒソヒソ話が出来ないだけなのか。
学校の正門を通り靴箱に向かった。
やはり靴箱に上履きが無かった。
靴下のまま職員室に向かいドアを思いっきり開けた。
「上履き。」
ボソッと言うと1人の先生がブツブツ言いながら新品の上履きを渡してくれた。
先生達は私がいじめられてはる事に気付いているのだろう。