先生が順番に票を読み上げていき、
前期の学級長が黒板に“正”の字を書きながら集計していくシステムだった。



「じゃあ読むわね。神木さん、優しいから・・・・松谷さん、頭がいいから・・・・」

理由と共に予想通りの展開かと
思った・・・・


「ー浅海さん、」

(・・・え?私?)


「いつも明るくて皆をまとめてくれるから。・・・また浅海さんね、」


驚くことに
私の票数はみるみるうちに伸びていった。


結果、2位の人と6票の差をつけて私が1番だった。


「えーとっ、1番は・・・浅海さんね!いい?浅海さん。」


(めんどくさいケド・・・皆が選んでくれたんだし、まぁいっか。)

「あぁ・・・はい。わかりました。」

「ありがとう。じゃ、次は男子!」


こうして私は学級長になった。

・・・これが、私の人生を狂わせることになるなんて
この時は思ってもいなかったー・・・・。