ある日のことだった・・・ 「誰か立候補してくれないのー?」 先生の声が静まった教室に響く。 後期の学級長を決めているところだった。 もともと内気だったり、問題児の多いクラスだから立候補者はなかなか現れなかった。 「仕方ないわね・・・。じゃあ推薦でいいわ。今から配る紙に男女それぞれ推薦したい人の名前を書いてね。」 私はクラスの中でも 真面目で賢い人の名前を書いた。 「・・・ーはい。じゃあ後ろから集めて!」