「やっぱり音彩ちゃんが好きだよ。好きな人には笑っていて欲しいよ」



「草太さん?」


草太さんは急に



「おおお降ろして下さい!」



私をお姫様抱っこをして



「親の敷いたレールを歩くのも悪くないよ。たとえお金が嫌いでも南雲財閥は音彩ちゃんのでしょ?」



「知って………!?」


「空雅から聞いていたから。それにお見合い相手が一般庶民って有り得ないでしょ?」



草太さんは何もかもお見通しのようだ