「ロープ使って登れる?」 「はい……」 なんとか塀を登り一息ついた 「そこから行くと警報鳴らずに中に入れるよ」 「どうしてそんなことを……」 「空雅が教えてくれたんだ。たまに仕事を理由に監禁されるから。逃げる為に見つけた道らしい」 なんとも恐ろしい方々です……… 「せーので走るよ」 「はい」 警報が鳴らなくてもあちこち警備員がいるためなかなか進めない 「せーのっ!」 草太さんの掛け声と共に走りだした