「お待たせしました………奈々花さんも」


「空雅くん。お願いがありますの」


私も空雅も首を傾げていると



「私と婚約していただけません?」


「「え?」」



驚きの声が重なった



「お姉様?妹の彼氏を奪うのはいろいろ問題が………」


「勘違いしないでいただける?あくまで婚約したフリよ」


「どうして………?」


「今回のお見合い相手しつこいんです」


そういうことならと仕方なく空雅は了承した