そこへ



「「「キャー!空雅様」」」


彼が現れた



沢山の女性に囲まれて




「おはよう音彩」


「おはようございます。忙しそうですね」


「いつものことです」



私も彼も笑っているが内心真っ黒だ



「私、ちょっと用がありますので」

彼から逃げるように向かったのは人が滅多に来ない非常階段



「もしもし」


私はただ彼から逃げるだけでなくきちんと用はある



電話をした相手は



「お父様……お話が」


父親