『今から電話してもかまん?』

と“よしくん”からTELのお誘いMail。
まぁ今日は日曜やし暇やしいっか~..
と思ってOKのMailを返した数分後


ブーンブーンブーン..


―今ではしっかリ覚えてる番号


それが画面に表示され、
ピカピカ光るケータイ

ピッ!

『はいはい』
『こんばんは早紀さん、よしです』
『こんばんは~早紀です..って
声ちょっと高めなんですね~っ』
『ほんまに?!ちょっと気にするやん!』
『あははすいません~』

“よしくん”の声は想像してたよリも
少し高くて、でも落ち着いた声色で
どことなく安心できる声だった。

『早紀さんのケータイどこの?』
『あっ、A社です。
よしくんはD社ですよねっ』
『えっなんでわかるん?』
『ちゃんとアドレスみましたもん』
『あ~ね!ワイケータイ3台
持っとるんやけどメインがD社なんよ』
『そーなんですかぁ~
って3台とかすごいですね』
『A社だけないんよ』
『絶対A社えぇですよ!
S社はだめですって~』
『じゃぁS解約してA持とうかな~』
『あははは』

その日は結局朝の6:00まで。
眠たかったけど我慢して話してると
向こうがそれに気づいたのか
『今日はもうおやすみ
眠いやろ?また連絡する』
と言ってTELを切ってくれたのだ。
内容は..ほとんどケータイネタだった。

正直、ケータイであれだけ話が
持ったのは人生初(笑)
でも聞き慣れない岡山弁も魅力的で
尚更、TELを切るタイミングを
なくした結果だった。


TELを切ったあと私はケータイを
充電器にかけ、
“布団にはいって、
右を向いて丸くなり、お気に入りの
ぬいぐるみをぎゅっと抱き締めて
部屋の電気を切って”
10:00くらいまで眠りに落ちた。


ー今思えばあなたは
結局、あの日寝たのかな..?