その時だ。

翔さんが目を覚ました。

「ん…。」

「翔さん。」

「え…あれ!?
遥香?目を覚ましたのか!」

「うん、さっき。
わたし、刺されたんでしょう?」

「あぁ。でも幸い
命に別状はないって。
数週間で退院できるよ。」

「ごめんなさい、迷惑かけて…」

「いや、気にしなくていいよ。」

私は、気になっていたことを訊いた。