その時だ。

向こうからドアを
引っ張られて、
私はその勢いで
外へ出てしまった。

「この、アバズレが!」

(え…?)

そう思ったときには
私の腕に刃物が刺さっていた。

実のところ、
わたしはそれ以降を
覚えていない。