次の週の月曜日。

私が保育園に通勤すると、
他の保育士さんがこちらを見て
くすくす笑っている。

ひそひそ話もしている。

私は訳が解らぬまま
職員室に入って、荷物を置いた。

「おはようございます、園長。」

「おはよう。
ちょっと、いいかしら?」

「はい、なんでしょうか?」

「あなた、園児の保護者と
お付き合いをしているようだけど。」

(嘘…。)

どこかで一緒にいるところを
見られたのだろうか?

最近は特に警戒もしていなかった。

翔さんが守ってくれる、と
思って安心して油断した。

「それはやめてほしいの。
他の保育士さんに
示しがつかないでしょう?」

「…はい、すみません。」

「プライベートなことだから
私もこれ以上言わないけれど。
他の保護者に知れたら
大変なことです。
以後気をつけるように。」

「はい。すみませんでした。」

私は深々と頭を下げた。