「ははは、驚いたかな?
でもこの気持ちは本当だ。
空の担当保育士以上の
感情が最近強くなって。
…本気で、付き合ってほしい。
まだ、空の親になることは
考えなくても良いから。」

そんなことを急に言われても
まだ頭が混乱していて
すぐに判断を下せない。

けれど翔さんのことは
好きだと自覚している自分もいる。

私は、深呼吸をひとつして言った。

「…よろしくお願いします。」

「よかった。振られたら
どうしようかと思っていたよ。
それじゃあ、よろしく。
僕のことは好きに呼んで。
僕は先生、を取るから。」

つまり、呼び捨てに
してくれるらしい。

「はい…。」

「じゃあ、そろそろ
お昼休みも終わるから
僕は行くよ。」

私は去っていく翔さんの姿を
ぼんやり見ながら
考えていた。

(保育園には
内緒にしなきゃな…。)と。

ばれたら大変だ。