あたしは軽く弾んだ息を整えながら言った
「なんで……?なんであたしの家知ってるの?」
「龍のこと好きな菜月って子に聞いた」
―なっちゃんか…
「じゃあなんでここに…ってえ?」
那智はいきなりあたしの手を引っ張った
「待っ…どこいくのよ?」
「学校」
那智はあたしの顔を見ないまま言った
「はぁ?嫌だ……なんでまた学校いかなきゃいけないのよ」
あたしがどれだけいっても那智は足をとめようとしない
「離してよっ」
あたしが手を振り払おうとした途端 那智は突然振り返った
チュッ
「……。」
一瞬だった
突然のキス
「絶対離さないから だから黙ってついてこいっての」
那智は何事もなかったかのようにまた歩きはじめた
「……。」
顔が火照る
握られた手が熱い
そしていつの間にか学校についていた
「よしっ生徒会室」
「待って……」
那智が振りかえる
「やっぱり行けない…行けないよ」
握られた手をゆっくりほどく
「だいたい…あたしが自分で生徒会やめたんだよ?なんでここに連れてきたわけ?」
那智は間をとってから言った
「俺は冴慧に生徒会やめてほしくないわけ」
「……え?」
「ただそれだけ 他に理由なんかない それだけが理由じゃダメなの?」
「なんで……?なんであたしの家知ってるの?」
「龍のこと好きな菜月って子に聞いた」
―なっちゃんか…
「じゃあなんでここに…ってえ?」
那智はいきなりあたしの手を引っ張った
「待っ…どこいくのよ?」
「学校」
那智はあたしの顔を見ないまま言った
「はぁ?嫌だ……なんでまた学校いかなきゃいけないのよ」
あたしがどれだけいっても那智は足をとめようとしない
「離してよっ」
あたしが手を振り払おうとした途端 那智は突然振り返った
チュッ
「……。」
一瞬だった
突然のキス
「絶対離さないから だから黙ってついてこいっての」
那智は何事もなかったかのようにまた歩きはじめた
「……。」
顔が火照る
握られた手が熱い
そしていつの間にか学校についていた
「よしっ生徒会室」
「待って……」
那智が振りかえる
「やっぱり行けない…行けないよ」
握られた手をゆっくりほどく
「だいたい…あたしが自分で生徒会やめたんだよ?なんでここに連れてきたわけ?」
那智は間をとってから言った
「俺は冴慧に生徒会やめてほしくないわけ」
「……え?」
「ただそれだけ 他に理由なんかない それだけが理由じゃダメなの?」