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3日後

「今日からお世話になりますっ東城波美です」

「はぁ?」

陣が不満げな表情を見せる

杏ちゃんも雅も龍も那智も……
みんな口には出さないけど相当驚いてるみたいだ

無論
俺と千歳はもっと前から知っていた

『彼方先輩……あたし生徒会やめます』

次の日だった
綾瀬 波美が東城 波美になるとわかった次の日

冴慧ちゃんは今にも泣き出しそうな顔で俺のところへ来た

「彼方先輩っどういうことっすか?冴慧は?」

陣が机を思い切り叩いた

「冴慧ちゃんは…生徒会役員を辞退した」

「嘘でしょ…」

杏ちゃんは手で顔を覆った

「納得いかんわ」

雅は睨み付けるように波美ちゃんを見た

「お前…冴慧に何ゆうたんや?」

「え…あたしは……なにも…」

雅の気迫にたじろぐ波美ちゃん

俺は2人の会話に口を挟んだ

「まぁしょうがないっしょ やめるって決めたのは冴慧ちゃんだよ?100%波美ちゃんのせいじゃないのだよ ほらほらこれからはこのメンバーなんだから喧嘩しないの」

雅はふいっと顔を背け生徒会室からでていった

「彼方会長っ かばってくれてありがとうございました」

波美ちゃんは満面の笑みで言った