放課後
不慣れな授業は慌ただしく過ぎていき気付けば下校時間
陣に言われた通りにあたしは1人教室に残っていた
「待っとけとか言っときながら誰も来ないじゃんか」
携帯で暇な時間を弄ぶ
「東城冴慧~お待たせ」
陣と背の高い男の子が部屋の中に入って来た
「はじめまして 東城冴慧さん 俺は西沢彼方【ニシザワカナタ】ここの生徒会長です」
「はぁ……」
会長さんがあたしになんの用?
「東城さん……俺と付き合っ……
「ふざけんな」
陣が軽く突っ込みをいれた
「はいはい じゃあ本題ね 明日から生徒会に入ってもらうから」
「………はい?」
セイトカイ?
状況が掴めないあたしは会長さんに聞き返した
なんで転校したてのあたしがいきなり生徒会に入らなきゃいけないの?
「頑張れよ東城冴慧」
陣はケラケラ笑っている
むかつくなぁ…
「なんであたしなんですか?」
こんなのやっぱり納得いかない
「来ればわかる」
会長さんはそれだけいった
「あんたじゃなきゃいけない理由があんだよ 明日の朝 生徒会室に7時な」
陣は会長さんに続いていった
「……ちょ」
慌てて止めようとしたけど会長さんと陣は背をむけて歩きだした
「……ありえないっての」
こうして波乱の高校生活がはじまったのです