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放課後
あたしは波美の家に来てます
「………。」
「………。」
「……てへっ」
「てへっじゃないよ」
あたしの悪寒は的中した
波美のパスタを思い出す
「おかしいな~『初心者でもできる手作りチョコレート』の中でも1番簡単なはずなのに……」
「さっきまで順調だったのに 何があったのよ?」
トリュフづくりは順風満帆だった
ただ……
あたしがトイレにいってる間にこんなにも無残な姿になってしまっていた
「なんか…固そうだったから生クリーム足したの」
「……うん」
「で 生クリーム足したら水っぽくなったから片栗粉いれたの」
「……うん」
「で 白っぽくなったから………
「……もういいよ波美 やり直そ」
「冴慧ちょんごめそぉ」
謝る気ないっしょ
あたしはボウルに入ったチョコレート?みたいなものを流しに捨てて残っていた材料を手に取った
「……冴慧はさ もちろん南波君にあげるんだよね?」
「たぶん……」
「北条君にあげようなんて考えてないよね?」
「……たぶん」
「あたしの予想だとね 今年は北条君が絶対優勝だよ」
「うん」
あたしはチョコレートを湯せんにかけながら気がない返事をした