「そっか冴慧は知らないよね」
なっちゃんが頬杖をつきながら言った
「2泊3日バンガローで生活するんだよ♪」
美和が事細かに説明してくれた
「そこでね 恒例行事があるの」
そういうと波美があたしのことを手招きした
そしてこそっと耳打ちをする
「こ・く・は・く・た・い・か・い」
「…ぇえ?!」
告白大会?
「あたしはパスだけどぉ 冴慧も気になる人作っといたほうがいいよ?」
波美が舌を出しながらウィンクした
「んー」
「なっちゃんと美和も告るんでしょ?」
2人は互いに顔を見合わし顔を赤らめながら話し始めた
「あたしは…龍之助君」
最初に口を開いたのはなっちゃん
龍之助…
橋田龍之介
生徒会役員の人だよね?
2年生だったんだ
「じゃあ美和」
「あたしは…」
美和は顔を真っ赤にしたまま俯いてしまった
「だぁ~れ?いっつも教えてくれないんだから」
波美はあくまでかわいらしく膨れっ面
その後も4人で恋愛について熱く語っていた
美和は最後まで好きな人のことを口にしなかった