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「那智っ」

放課後 生徒会にいかないで帰ろうとしていた那智を呼び止めた

あたしの声を聞いて那智はゆっくりと振り返る

「……何?」

「話があるんだ…

「那智ぃ」

あたしの言葉を遮り那智を呼ぶ声がした

そこにいたのは予想外の人物だった

「……絢架?」

声の主は体育祭のとき知り合った絢架

嫌な予感

顔がひきつる

「あれ?冴慧と那智……何話してたの?」

あたしと那智のことを交互にみる絢架

「……。」

あたしは何も答えず那智を見る

那智はあたしとは目をあわせずに絢架に言った

「なんでもねぇよ 行くぞ」

那智は突然 絢架の肩を抱いた

あたしは動揺する気持ちを抑えて冷静を装って聞いた

「………那智どういうこと?」

一瞬間を開けて那智は言った

「…そういうこと 俺が女遊び激しいのは冴慧だってわかってたろ?お前に飽きたんだよ」

那智はそういってあたしに背をむけた

「ちょ……待ってよ」

「馬鹿だからはっきり言わないとわかんねぇかな?
別れるってことだよ」

「………。」


別れる?
意味わかんない


あたしは2人の背中を見送ることしかできなかった