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「あ"………」
「ん?冴慧どした?」
「生徒会室に課題のファイル忘れちゃった」
「まじかよ」
「今から取りにいってくるね」
「じゃあ学校まで乗せてくよ」
チャリだけどな
と那智は笑った
「お邪魔しました」
「ぇえ?もう帰っちゃうの?」
冴稀姉がリビングから勢いよく出てきた
「また来ます」
「じゃあねお姉ちゃん」
名残惜しそうに那智をみる冴稀姉を無視してあたしたちは学校へ向かった
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「陣ー?」
おかしいな……
あたしは陣を探して恐る恐る生徒会室に入った
「遅かったね」
「…………え?」
そこにいたのは蓮君だった
「兄ちゃん寝てたから携帯ぱくったんですヨ」
へらへらと笑う蓮君
「………何の用?」
「杏ちゃーん 冷たいなぁ 兄貴と俺の声間違えたくせにさ」
「…………。」
だってそっくりだったんだもん
「でさ 本題」
「なに?」
「兄貴と別れてくれないかな?」
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「じゃあとってくるね」
「おぅ 待っててやるよ」
あたしは小走りで学校に入った
「兄貴と別れてくれないかな?」
ドアをあけようとして手を止める