宣言………?
そう言って那智はあたしに唇を重ねた
かあ
顔が熱くなるのがわかる
「冴慧 真っ赤だよ?」
「……うるさいな」
何回キスしてもいまだに慣れない
恥ずかしいものは恥ずかしい
あたしは冷やかしまじりの那智を軽くにらみつける
「なんだよ冴慧」
もう一度あたしに顔を近づける那智
「誘ってんの?」
「違っ………」
ドサッ
那智はあたしに覆い被さってきた
「那智?」
「だめ?冴慧」
「………。」
「その沈黙は肯定と受け止めた」
那智はにっこり笑った
「じゃっ 遠慮なくいただきます」
「あ………待った」
那智の顔が近づいたと同時にあたしは待ったをかけた
「…っんだよ」
「今日はやめよおよ 冴稀姉いるもん」
「ここまできてかよ」
「………だってぇ」
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『もしもし?』
「あっ俺だよ」
『ん 陣だよね?』
「そうだよ」
『どうしたの?今日は体調悪いって言ってたのに』
「お前の顔見たくなったんだよ」
『……?変な陣』
「今からあえね?」
『いいよ じゃあ陣の家に……』
「いや 今から学校来てよ」
『なんで学校?』
「いいから来いよ 話しがあんだよ」
俺は電話をきってこっそり家をでた