「ごめんね 変なお姉ちゃんで」
「超美人じゃん」
「あたしと違って?」
「いや 冴慧のが可愛い」
なんかカップルみたい……
あ カップルか…
「そうだ なんで杏たちとのダブルデート嫌なの?」
あたしの言葉に那智は素早く顔をあげた
「嫌なの?……ってお前 クリスマスだぜ?」
「うん クリスマスだよ?」
あたしは小さく首を傾げた
「…………。」
真っ直ぐあたしをみたまま呆れ顔の那智
あたしは目を泳がせた
「……普通2人でいてぇとか思わねぇ?」
「…あっ」
そういうことか
「付き合ってはじめてのイベントじゃんかよ」
「……だよね」
はじめてふてくされたような表情を見せる那智をみてあたしは思わず笑ってしまった
「なにがおかしいんだよ」
「那智……可愛いなぁって思って」
「黙れ」
隣に座っていた那智に肩をつかまれる
「………いたっ」
力一杯デコピンされた
あたしは反射的にギュッと目を閉じる
――チュ
頬に軽く触れた那智の唇
「なっ………」
「からかった仕返しだから」
那智はそういって悪戯に微笑んだ
「馬鹿っ……」
「とりあえず 陣たちのは断れよ なんでクリスマスまでその2人と関わるんだよ」
「わ……わかったよ」
「んじゃ キスします」
「はぁ?」