「まぁ大丈夫っしょ♪」
「彼方さん……能天気すぎますわ」
「みんな可哀想」
「彼方先輩だぜ?しょうがねぇだろ」
那智………
つかまっちゃったのかな?
1日でも誰かと付き合うなんてなんか嫌だ
「冴慧ちゃん?どーかした?」
「いえ……なんでもないです」
「那智が気になるんだろ?」
「………なっ」
がばっと顔をあげるとニヤッと笑う彼方先輩
「気になるんだろ?」
「…………あたしはっ」
ガチャッ
突然鍵がかかってるはずの扉が大きな音をたてて開いた
「「え?」」
「やっほ 馬鹿彼方~」
「れ……鈴梛?」
扉をぶち破ったのは鈴梛先輩だった
一同唖然
「那智からの伝言だよ 屋上に隠れとくってさ 鳥山ちゃんと虎臥君も一緒だってさ」
「そ……そっか」
「じゃあそれだけだから」
鈴梛先輩はそれだけ行って足早に生徒会室をでた
「………鈴梛」
「谷塚さんを追いかけなくてもいいんですの?」
「………俺には そんな資格ねぇんだよ」
俯く彼方先輩
あたしは先輩の前にたった
「伝えたいことがあるなら伝えなきゃだめですよ」
「………え?」
「彼方先輩はもお鈴梛先輩の気持ち知ってるんでしょ?だったらなおさら逃げちゃだめですよ」
「……でもさ」
「鈴梛先輩が好きじゃないんですか?」