ふて腐れた顔
中身はガキだね
「あたしが冴慧だったら南波君なんか絶対好きにならない」
「んでだよ?」
「挑発してるから」
半分冗談 半分本気
「ふーん」
自分で自分を言い聞かせているみたい
当分時間がかかるんだろうな
「せいぜい強がっときなさい そして冴慧には謝りなさい」
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「むかつく」
トイレに入ったあたしは鏡の中の自分に怒りをぶつけた
陣を見るとなんか……
想像していたのは平凡な学校生活
なんかダメだなぁ
肩までのばした茶色の髪をサイドで結んだ
冷静になってきてなんだか笑えた
焦りすぎたよねあたし
陣に言い過ぎちゃったかもしれないな
てか言い過ぎたよね…
八つ当たりだよ完全な
気付くと授業開始のチャイムはとっくになり終わっていた
「やっばい」
1度教室に戻ろうと考えたけどやっぱりやめた
今さら戻っても無駄だしな…
あたしは諦めて学校探索をすることにした
たしかこの学校には屋上がある