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「あれ 冴慧は?今日学校来たんだよな?」
「わかんない……怒ってどっか行っちゃった」
「そっか ありがとおな」
俺は佐倉 菜月にお礼を言って教室を出ようとした
「……虎臥君」
「ぁあ?」
綾瀬 波美に呼び止められて俺は嫌々振り返った
「生徒会のことほんとに……ごめんなさい」
「お前にいまさら謝られたとこで許すつもりないわ 目障りや」
「……。」
「冴慧はまだ役員に戻れてないんやで?裏切ったくせによくまた冴慧とおれるな」
俺は彼女を全力で睨み付けた
綾瀬 波美は俯いて下唇を噛んでいた
「雅……言い過ぎだっつの」
「……っ」
後ろから突然抱きつかれた俺はバランスを崩す
「な……なんなや南波 お前ゲイか」
体重を全部任せて抱きいてきたのは南波だった
「ゲイじゃねぇよ 綾瀬許したのは冴慧なんだぜ?
いまさらなのはお前だろ雅っ」
「南波君……」
綾瀬 波美が南波を見つめる
俺は南波を振り払おうと身体を揺すった
「冴慧探してくる どけ南波」
「俺も行く このまま担いでけ」
うざい………
俺は背負い投げの要領で南波を床に叩きつけた
「……痛ってぇ」
南波はうまく受け身をとったらしいが痛そうだった