あたしは耳を疑った
シンダッテコトデスカ?
「……何よそれ 誰がなのよっ」
あたしはそら言のように言った
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中央総合病院前
「……。ふぅ」
約15分
人生で1番全力疾走したかも
「陣行くぞっ」
「……。」
こいつどんな体力してんだっつの
ぜひサッカー部にほしいとこだぜ
俺は荒い呼吸を無理やり抑え込んで那智の後を小走りでついていく
「……まじかよ」
看護婦さんに案内された部屋には顔に白い布がかけられていた
「なんなんだよ……くそっ」
那智は壁に思い切り怒りをぶつけた
「冴慧……俺まだちゃんと気持ちつたえてねぇよ…」
バカやろ
死んじゃったらもともこもねぇじゃんかよ
生徒会やめるやめないの問題以前じゃんかよ
「………冴慧ぇ」
「……陣?那智?」
ふと扉のほうから呼び掛けられた
俺たちは聞き覚えのある声に振り返る
「なんでここにいるの?学校にいたんじゃ…」
見覚えのある姿
あー俺
今まで生きてた中で1番嬉しいかもしんねぇ
「冴慧っ」
ぎゅう
俺は冴慧の身体を強く強く抱き締めた
「え?陣……?」
「まじよかった…」
「…………ちょっとまて じゃあこっちは誰だ?」
那智が言った
「……。」