「ふぅ…」

「ったく!!女の子だけで
お前らがあんな騒ぐとはな!!」

「そりゃー久しぶりに女子見たから…」

「ごめんね、恋ちゃん」

「あ、はぃ…」


謝るのはいいもの、

なぜ 女子がいない…?

たしか今年から
共学のはずが……

「あの…拓弥さん、
他の女子は…」

「え?このクラスには
君だけだよ」

「…………!!??」



わ、私だけ!!?


「あ、でも他のクラスに
2、3にんいたかも」

他のクラス……


「はぁ…」


やっていけんのかな、私。


「大丈夫。俺たちがついてるから」


あ、さっきの
私をカバーしてくれた人…


「俺、神崎 圭吾(カンザキ ケイゴ)。
君をよろしくって
未加ちゃんに言われた。」

「は、はい…」


未加ちゃんって
保健室の先生か……。


「悠(ユウ)もだぞー」


「……は?なんで俺が」

「そんなこと言わずにさ〜、
頼まれたのは、
俺たち三人じゃん?」

黒髪がよく似合う男の子は
私のことを睨む。

「なんで俺が
こいつなんかのために…」


「…………。」



スイマセン……


で、でも

私、女ひとりで大変だし……


「よ、よろしくお願いします!!!!」


私は深く頭を下げた。


「…………」

「あの、悠…さん?」


「はぁ〜…」

彼は左手で
自分の頭をクシャッとさせた。

「……。」