この時までは。
──「女だーーーーぁ!!」
「女!!?」
「女ぁーーーーーぁ゙ーーーー」
──バタン。
「なに、これ…」
教室に案内されて
ドアを開いたら…
一人の男の子と目が合って、
その子が大声で叫んだ瞬間、
まるで獲物をみつけた
ライオンのように
全員が私にむかって、突進!!!
「これはどういう…?」
あ、保健室の先生が
言ってた「覚悟」ってまさか……
これのこと!!?
うそ、これじゃぁ
中に入れそうにない……
「どうしよう……」
また入ったら
完全に食べられる…
──邪魔。
??
「おい」
「へ?」
「そこに立ってたら、邪魔。」
「あ、はい、すいません…」
「「お、つーか、女の子?」」
「「ほんとだ。女の子。」」
「えと、その…」
「あ、大丈夫。
俺たち、なんもしねーから。」
「へ?」
「未加ちゃんに、
守ってやれって言われてんの」
「ほら、いくぞ」
「え、ちょっ…」
わけも分からぬまま、
教室の中へ連れて行かれた私…