次の日………


──ザワザワ──

「こ、これは……?」


朝起きたら……


窓の外には
たくさんの女の子たち。

彼女たちが持っている板には、

「拓弥love」
「圭ちゃんステキ!!」
「悠大好き」


……………。

彼女たちはまるで、
芸能人が家から出てくるのを
待っているファンみたい。


「悠くん〜!!!!!」
「早く〜」


──「うわぁ」


やっぱりあの三人、
モテるんだ……。

そうだよね、
女の子が憧れる
男の子3人だもん……。


拓弥さんは
話しやすくて面白いし、
圭吾さんは
落ち着いてて優しいし、

悠さんは………。


な、なんだろう……




──あ、!!!
一番カッコイい!!!

うん、
てか、それしか
知らないんだけど……。


私は 一階へ向かった。


「おっはよう〜恋!」

「あ、おはようございます、
拓弥さん!!」



「恋、昨日は眠れた?」

「あ、はい。
圭吾さんのおかげて
ぐっすりでしたよ!!」

「なら良かった」

ニコッと笑った
圭吾さんの笑顔は、
意外に子供っぽかった。

「バカは環境に
すぐなれるっていうからな」

「あ、悠さん……」

悠さんがトレーナー姿で
階段を降りてきた。

「悠〜、
そんなピリピリするなって!!」

そういわれて
気にくわないのか、
悠さんはギロッ、と
私を睨みつける。

「………!!」

悠さんの目つき
すんごい怖いよ〜…。

「とにかく今日、
どうやって学校いく?
この状況なら、無理だろ」

圭吾さんは、
制服に着替えながら
歯ブラシをしている。

「そうだな〜。どしよっ!!
恋もいるし……。

あ!!この状況ででていったら
恋、俺たちのファンに
殺されちゃうよ!!」

「でも、いかなきゃだろ?
さっさとでて、
さっさといくぞ」


「行ってきまーす!!」