──「うわぁ……」
広いリビングに
大きいテレビ。
きれいなシャワールームや
かわいいキッチン。
まるで、お城みたい……
「悠さん、中も
すんごい広いんですね!!
なんだか
お姫様になった気分です!!」
「……お姫様?」
「…………。」
「転校してきて、 いきなり
居候(いそうろう)のお前が」
「い、いそうろうだなんて…」
まぁ、
それに近いけど……。
──「おぉ〜、来たか恋!!」
──「恋、おかえり」
拓弥さん、圭吾さん…
「今日から、お願いします」
「おう!あ!!!
とりあえず部屋だな、部屋」
「そうだね。
恋は、空き部屋にいこう」
「はい!!」
私たちは二階にある
部屋に向かった。