ゆっくり歩きながら河原に着くと、二人はあの時みたいに芝生に寝転んだ。
「気持ち良いな。こんな代わり映えのないことが幸せに感じるなんて、病気に罹ってなかったら思ってもいなかっただろうな」
「そうだね。でも、修二の病気が治ってこれからもずっとこんな日々が続くと信じてるよ」
二人はしばらくの間、青く澄んだ空を見ながら他愛のない話をしていた。
そんな時私はタイミングを見計らって、朝頑張って作ったお弁当を修二の前に出した。
「手作りの弁当作ってきてくれたんだ。すごい嬉しい」修二はそう言いながらお弁当を開け始めた。
「めっちゃ美味しそうじゃん。彩香また料理の腕を上げたんじゃない?」
「修二にそう言われると嬉しい。早く食べてみてよ、感想が聞きたい」
修二は箸を手に取り、お弁当を食べ始めた。私は味の感想を言われるのをドキドキしながら、修二が食べているところを見ていた。
「美味しい。やっぱり彩香は料理が上手だな」
「修二のために料理の特訓したからね。また今度ミートスパゲティ作ってあげるよ」
「ああ、楽しみにしてる」
二人はお弁当を食べながら、他愛のない話を続けた。
お弁当を食べ終わった頃、少し雲が出てきて肌寒くなってきた。修二の体調のことも考えて、修二の家に戻ることにした。
家に戻ってからも何かをするということではなかったが、修二と一緒にいれるだけで幸せだった。
そしてあっという間に二日間は過ぎていき、修二はまた病院へと戻ることになった。
「また入院生活か、これほど退屈なものはないよな。彩香、また毎日お見舞いに来てくれよな」
修二は嫌そうな顔をしながらも、微笑んで私の方を見ながら言った。
「うん、毎日お見舞いに来るよ。そういえば、修二って卒業式に来れるの?」
「行くかどうかは迷ってる。卒業式だけ行っても気まずい雰囲気になるかなと思ってるんだよね」
「そんなことないよ。秀たちも修二が来てくれるのを楽しみにしてるし、何よりもクラスの皆が修二のことを待ってたんだよ。卒業式くらい行ってあげれば? 最後くらいクラス全員が笑顔で卒業式を迎えたいでしょ」
「彩香がそこまで言うなら、卒業式には行くか。でも主治医から外出許可が下りるとは限らないからな、それで行けないようだったら諦めてくれ」
「分かった。じゃあ、今日はもう帰るね」
「気持ち良いな。こんな代わり映えのないことが幸せに感じるなんて、病気に罹ってなかったら思ってもいなかっただろうな」
「そうだね。でも、修二の病気が治ってこれからもずっとこんな日々が続くと信じてるよ」
二人はしばらくの間、青く澄んだ空を見ながら他愛のない話をしていた。
そんな時私はタイミングを見計らって、朝頑張って作ったお弁当を修二の前に出した。
「手作りの弁当作ってきてくれたんだ。すごい嬉しい」修二はそう言いながらお弁当を開け始めた。
「めっちゃ美味しそうじゃん。彩香また料理の腕を上げたんじゃない?」
「修二にそう言われると嬉しい。早く食べてみてよ、感想が聞きたい」
修二は箸を手に取り、お弁当を食べ始めた。私は味の感想を言われるのをドキドキしながら、修二が食べているところを見ていた。
「美味しい。やっぱり彩香は料理が上手だな」
「修二のために料理の特訓したからね。また今度ミートスパゲティ作ってあげるよ」
「ああ、楽しみにしてる」
二人はお弁当を食べながら、他愛のない話を続けた。
お弁当を食べ終わった頃、少し雲が出てきて肌寒くなってきた。修二の体調のことも考えて、修二の家に戻ることにした。
家に戻ってからも何かをするということではなかったが、修二と一緒にいれるだけで幸せだった。
そしてあっという間に二日間は過ぎていき、修二はまた病院へと戻ることになった。
「また入院生活か、これほど退屈なものはないよな。彩香、また毎日お見舞いに来てくれよな」
修二は嫌そうな顔をしながらも、微笑んで私の方を見ながら言った。
「うん、毎日お見舞いに来るよ。そういえば、修二って卒業式に来れるの?」
「行くかどうかは迷ってる。卒業式だけ行っても気まずい雰囲気になるかなと思ってるんだよね」
「そんなことないよ。秀たちも修二が来てくれるのを楽しみにしてるし、何よりもクラスの皆が修二のことを待ってたんだよ。卒業式くらい行ってあげれば? 最後くらいクラス全員が笑顔で卒業式を迎えたいでしょ」
「彩香がそこまで言うなら、卒業式には行くか。でも主治医から外出許可が下りるとは限らないからな、それで行けないようだったら諦めてくれ」
「分かった。じゃあ、今日はもう帰るね」