『ねぇっ、起きてよー。まさか死んでるわけじゃないよね…』

【声が聞こえる…いったい誰……?】
不思議に思い、そっと目を開けてみた。
すると、そこには―――

『ニャッ!?起きた!!』
梨音より少し年下だと思われる女の子が、驚いたように見つめていた


【この子、誰?私、自分の部屋にいなかったっけ?】
梨音がそんなことを考えていると

『おーい。大丈夫?具合悪いの?』
女の子が、梨音の顔の前で手を振りながら尋ねてきた。
「だ、大丈夫だけど…」
梨音は混乱していて、未だに自分の状況を把握出来ずにいた。