梨音は帰ってすぐに、買ってきた本を出した。そして、開かずにそのまま眺めていた。

【うーん。なぁんか変な感じがするんだよな…なんなんだろう?】
しばらくそうしていると、あることに気付いた。
「あれ、この本題名がない?」
不思議に思い、そっと表紙を捲ってみる―――

「えっ!?」
中は真っ白だった…


「なんなのよこれ……」


拍子抜けしたとたん、どっと疲れが襲ってきた。梨音はベッドに寝ころがり、そのまま眠りについてしまった…









深い 深い
  ねむりへ―――――