その雑貨屋は、あまり目立たない場所にポツンと佇んでいた。

【へぇ…こんなところにお店なんてあったんだ】
梓に連れられ、店内へ足を踏み入れる―――
店内にはアンティーク風の小物がセンス良く並べてあり、落ち着いた感じの店だった。


「うわぁっ!!!」
『梨音、こういうの好きでしょ?』
「うん。すっごい好き!かわいい~♪」
『やっぱり!だと思ったんだよねー』
自分好みの物がたくさんあり、目移りしてしまう。なにか買おうかと思い、キョロキョロと周りを見回していた。
そんな梨音の目に入って来たのは――――