『梨音、あず。バイバーイ』
「バイバーイ♪また明日ね」

私の名前は雨宮梨音[アマミヤ リオン]中学3年生。
その日もいつも通りのはずだったんだ…



『疲れたー!』
「先生、話長いよね~」
友達の梓[アズサ]と一緒の帰り道。
『そういえばね、この前可愛い雑貨屋さん見つけたの。今から行ってみない?』
「わ~!行きたいっ!!」
『こっちだよ~』


これが私の不思議な体験の始まりだなんて、この時はまったく気付かなかったんだ―――