「何かひなこちゃんと遥香ちゃんて正反対な2人だね」
今の私じゃなくても元々ひなことは正反対だけどな。
ひなこは女の子!って感じだし。逆に私は男勝りで、たまに女の子から告白されたりもしたなー。ファンクラブもあったっけ。
うんうんと思い出に浸っていると視線を感じた。視線の正体は神谷だった。目が合ってとりあえずニコッと笑った。神谷は
「はー‥‥」
と溜め息を漏らして私から視線を反らした。
ぶちっ。
はぁ!?なんだよその態度、喧嘩売ってんのか?ふざけんなよ。悪魔姫舐めてんじゃねーぞ。
私を見てぎょっとしたひなこが突然手を引っ張った。
「痛ぇーな、おいひな‥「あ、私たち行かなきゃ!また後でね!」‥‥」
「ん?あ、もうすぐ始まる。俺ら先行ってんねー」
「うん!じゃーね智也!神谷くん!」