「学校も学校なら寮も寮だな」
目の前には都会にあるような高級マンションっぽい建物。その横には"星屑寮"と書かれた看板が立っていた。
まじですげーな、この学校。
「ひなこ、部屋どこだ?‥‥とっ!?」
ひなこに部屋の場所を確認しながら寮に入ろうとしたとき、丁度寮から出てきたらしいやつにぶつかった。
「痛ってーな!誰だてめぇ!」
───‥‥となって喧嘩になるのが今までの私。けど今日からは変わるんだ。
「すみません、前見てなくて。次からは気をつけます」
イラっとした気持ちを抑えにこやかにぶつかった相手を見上げた。と、そこにいたのは赤みががった茶髪の男。絶対こいつ私と同類のやつだな。目で分かんだよ。
あれ、肝心なこと忘れてる気がするけど、何だっけ。と思っているうちに口を開いたのはひなこだった。
「あの、ここって女子寮じゃないんですか?」
そうだ、それだ。ここは女子寮のはず。なのになんで男が出てきたんだ?彼女にでも会いにきたのか。
「君たち知らないの?星屑寮は男女混合寮だよ」
そう言って今度は金髪の男が出てきた。
「え?男女混合寮?」
ひなこが聞くとまた金髪の男が答える。
「そ♪書類審査で理事長が選んだ6人が特別に住める寮がここ星屑寮ってわけ」
なんだその怪しい制度。てか何でそんなんに選ばれたんだ?